紙の情報をデジタルで一元管理!高齢者の介護予防を地域で継続できる仕組みを作りたい!
- 課題地域
- 山陽小野田市
- 担当部署
- 山陽小野田市 高齢福祉課 地域包括支援センター
- 採択企業
- 株式会社ラック
背景・課題
「住民運営通いの場」(以下「通いの場」)では参加者情報を紙で管理しており、事務処理に手間が発生している。また、データの連携もできておらず、充分に活用されていない。参加状況、介護予防に関する評価など、参加者に関わる情報をデジタル化し、一元管理できる仕組み作りを検証したい。
実証方法
- マイルエイジング=健康寿命の延伸に欠かせない「通いの場」が継続し、活性化する仕組みをつくるため、下記二つの課題に取り組むこととした。
- ①紙ベースの情報管理をデジタル化し事務負担を軽減する
- ②「通いの場」活動状況をデータ化し活用する
検証結果
- 各関係者が必ず満たしたい「Must」を整理し、設定したKPIと結果は下記の通り。
- 通いの場お世話係
- デジタル化による紙の様式入力の削減率
- 測定方法:紙の様式利用数の比較 目標100% 達成100%
- お世話係による情報化(データ化)負荷の軽減率
- 測定方法:情報化への入力項目数 目標75% 達成75%
- お世話係のタスクの見える化
- 測定方法:タスクの網羅率 目標100% 達成100%
- デジタル化による紙の様式入力の削減率
- 山陽小野田市
- デジタル化による紙の様式入力の削減率
- 測定方法:紙の様式利用数の比較 目標100% 達成100%
- デジタル化によるシステムへの入力の削減率 目標75% 達成75%
- 測定方法:システムへの入力項目数 目標75% 達成75%
- デジタル化による紙の様式入力の削減率
- その他の意見
- 通いの場お世話係
- 手間が減るのは良い。画面や操作は分かりやすい。
- アプリを通して他の会場の様子を確認できるのは参考になる。
- 山陽小野田市
- 通いの場のお休みや参加者の氏名や人数、活動状況がタイムリーに分かるので対応しやすい。
- また、データを継続的に収集することで、分析、その結果を事業に反映できる。
- 通いの場お世話係
- 通いの場お世話係
今後の展望・課題
- 参加企業から
- 利用者価値の訴求
- 利用者のメリットをより追求
- 脳トレや健康状態が把握できるなどの利用者が喜ぶコンテンツ
- 市役所価値の訴求
- 市役所業務と連動した機能へ
- 別システム対応のデータ出力や状況把握できるグラフ機能
- データ化の価値の訴求
- データを活用した市民サービス向上・市民の行動変容の促進
- 過去データからの傾向把握や蓄積データからの利用者把握
- 利用者価値の訴求
- 担当課から
- 通いの場お世話係
- 他会場の状況を把握していきたい。
- 参加者にデジタル化のメリットを明確に伝えていきたい。
- 高齢福祉課
- 入力したデータを介護予防の取組に有効に活用していきたい。
- 実際に導入するためのコストの検討を行いたい。
- 高齢者のデジタル化推進
- 切り口として通いの場をターゲットとしたため、通いの場参加者以外への波及を庁内他課とも連携して考えていきたい。
- 通いの場お世話係
山陽小野田市
- SANYOONODA CITY -
山陽小野田市は山口県の南西部に位置し、下関市、宇部市、美祢市と接しています。里山、河川、干拓地に拡がる田園地帯、海などの豊かな自然のほか、森と湖に恵まれた公園や海や緑に囲まれたレクリエーション施設があり、優れた自然環境に包まれています。 市内には山陽自動車道(小野田I.C、埴生I.C)、山陽新幹線(JR 厚狭駅)があり、隣接する宇部市には山口宇部空港があるなど、高速交通網の利便性が高い交通の要衝となっており、産業立地も好条件を備えています。 明治維新後、本市は工業都市としての道を歩んできます。明治 14 年(1881 年)、国内初民間セメント製造会社が設立、続いて、国内でも早期に設立された民間化学会社が誘致されました。 大正時代にも製薬会社の工場や国内初の民間火薬製造会社の工場が造られるなど、本市は日本の産業近代化の先駆けと言えます。同時に、石炭産業や硫酸瓶などの製陶業も隆盛を極めました。 現在も県下有数の工業都市である本市では、須恵器、セメント、硫酸瓶を製造した窯業の歴史を踏まえ、ガラスを用いた新たな文化を創造し、「現代ガラス展」を開催するなど全国へ発信することで、「ガラスのまち」としての魅力づくりに取り組んでいます。 https://www.city.sanyo-onoda.lg.jp/