若者にとって魅力的な就職支援サイトで若者の県内就職を促進したい!

- 課題地域
- 山口県
- 担当部署
- 山口県 労働政策課
- 採択企業
- 株式会社必ず楽しい
背景・課題
山口県においては、県内企業の人材確保が喫緊の課題である。特に若い世代の県内就職・定着を促進し、企業の人材ニーズに応えることが求められている。県内企業の人手不足が深刻化する中、県の就職支援サイト「やまぐちジョブナビ」を若者に見てもらえるサイトとしたい。
- 山口県の就職支援サイト「やまぐちジョブナビ」に関する課題:
- 若い世代への県内企業の魅力発信が重要である。
- 県は求職者と県内企業がオンラインで出会える「やまぐちジョブナビ」を運営している。
- 大学生等への意見聴取では、サイトの認知度や情報掲載内容に課題があることが判明した。
- 若者に「やまぐちジョブナビ」を見てもらえるようにすることが目下の課題である。
- 「やまぐちジョブナビ」の現状と目的:
- 求職者・企業が情報を登録し、相互にアプローチ可能なサイトである。
- オンラインでの出会いの場を提供し、求職者の就職と県内企業の人材確保を支援することを目的とする。
- 開設から10年以上が経過し、就職活動のオンライン化が進む中で、登録者数をどうやって増やしていくかが課題となっている。

実証方法
- 「やまぐちジョブナビ」を若者に見てもらえる就職支援サイトとするための大きな流れ:
- ステップ1:求職者ニーズの分析
- 求職者当事者とのワークショップを開催し、必要とする情報を分析する。
- ステップ2:「やまぐちジョブナビ」サイト改修案の作成
- 分析結果に基づき、サイトの改修案を作成する。
- ステップ3:サイトの改修
- 作成した改修案に基づき、サイトを改修する。
- ステップ1:求職者ニーズの分析
- 本実証実験の範囲:
- 今年度の実証では、期間および予算を考慮し、ステップ1およびステップ2を実施範囲とした。

- ステップ1:求職者ワークショップの実施
- 山口東京理科大学(山陽小野田市)と山口大学(山口市)でヒアリング/ワークショップを実施
- 就職活動の進捗状況によって志望先を検索する条件項目の優先順位は大きく異なる傾向にあった
- 具体活動前の段階では都会や特定業界への憧れが優先される
- 活動開始後は企業自体の採用に対する姿勢や採用後のキャリアをより優先する
- 最終的な判断に、経済的支援や生活面のフォローの有無が大きく影響する
- ステップ2:「やまぐちジョブナビ」サイト改修案の作成
- 分析結果に基づき、サイトの改修案を作成
- ブラウザで動作する模型(モックアップ)を作成

検証結果
- KPIその1:【求職者がジョブナビに必要とする情報を分析する】
- 学生に魅力的と受け止められる企業の特徴
- 経済的支援がある
- 働き方の多様性を認めてくれる
- 入社後のビジョン/目標がイメージできる
- 学生に候補から外される傾向が強い企業の特徴
- 選考プロセスに納得感を感じない
- 将来のイメージがわかない
- 生活面の安心感が得られない
- 学生に魅力的と受け止められる企業の特徴
- KPIその2:【サイトの改修案を作成する】
- 求職者向け
- 求職者の目線から求める就職先探しの力になりたい
- 企業とつながることのできる情報提供や機会創出をサポートしたい
- 採用企業向け
- 求職者が求める企業の特徴や取組の最新情報を提供したい
- 人事政策に取り入れるためのコンテンツや研修など情報提供をしたい
- 求職者向け
- 追加したい機能・コンテンツ
- ワークショップの結果を掲載
- 特集ページの新設
- 求職者に向けて就職にまつわる県からの支援制度を掲載

今後の展望・課題
- 参加企業から
- ①全体的なアプローチ ②ワークショップ ③サイトデザインの観点で課題が見えてきたので、改善する
- 担当課から
- 今回の結果を踏まえ、令和7年度にやまぐちジョブナビの改修を予定
山口県
- YAMAGUCHI PREF -

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