シビックテック チャレンジ YAMAGUCHI

実証結果

空き家調査の生産性革命!現場ですぐに情報入力できる空き家データベースを構築したい!

課題地域
  • 防府市
担当部署
防府市 都市計画課空き家対策室

背景・課題

約5年単位で空き家状況の調査は行っているが、現地調査作業は紙ベースで効率が悪く、各調査の結果も連動出来ておらず、当市における空き家調査データを専門家に共有するためのデータベースがなく、利活用が進んでいない。

実証方法

  • 将来的には防府市の空き家を一括管理できるシステムを構築を目指す
  • 今回の実証では、空き家現地調査のDX部分について行う
    • kintone(サイボウズ)×カンタンマップ(あっとクリエーション)を利用
    • 現地調査における紙の調査票への記入をデジタル機器への入力に置換
    • 入力されたデータを即時にクラウド上に反映(台帳への転記・入力の廃止)
    • 地図で視覚的に管理
  • 調査員ごとの入力・判定のブレをなくす(平準化)

    検証結果

    • 調査結果の入力作業時間50%削減
      • 実証前:現地での紙帳票入力+市役所でのデータ入力=20分
      • 実証後:現地での機器入力のみ+データに即時反映=10分
    • 平準化については、国の空き家基準が変更となる可能性があり、今後の対応とした
    現地調査入力画面例 1

    現地調査入力画面例 2

    今後の展望・課題

    • 参加企業から
      • 各データの詳細画面内にも地図を表示させ、空き家の詳細情報と一緒に位置情報が確認できるようにする。
      • 住民からの空き家についての問い合わせを、電話や窓口対応ではなく、ネットからできるような形にする。
      • 地図に地番図のレイヤを重ねて、現地調査をより簡単にできるようにする。
    • 担当課から
      • 専門家団体と情報共有するにあたり、その方法について技術的なことだけでなく個人情報の保護の観点からも検討の必要がある。
      • 市役所内の他部署と情報共有するためには、現在庁内で導入が進んでいないkintoneの広がりが課題。


    防府市
    - HOFU CITY -

    防府市は、山口県のほぼ中央に位置し、瀬戸内海に面した気候温暖な地で、地震や台風などの自然災害も少なく、海の幸、山の幸も豊富です。また、医療・文化・学習・運動のための各種施設が、比較的小さなエリアに集約されており、利便性の高い生活環境を実現しています。 日本三天神の一つに数えられる防府天満宮をはじめとする歴史ある様々な観光地があり、多数の国宝や重要文化財を有する一方で、沿岸部には、自動車関連産業を中心に多くの企業が集積しており、豊かな自然と悠久の歴史に育まれた、人口約12万人の都市です。 防府市の東西をJR山陽本線が横断し、3か所の駅が設置されており、1時間に1~2本運行しています。新幹線駅である新山口駅・徳山駅まではそれぞれ電車で約16分、約27分で行くことができます。また、空の便である山口宇部空港へは電車と連絡バスで約50分で行くことができます。 https://www.city.hofu.yamaguchi.jp/

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