シビックテック チャレンジ YAMAGUCHI

実証結果

受講申込みから受講証明書交付まで、安全運転管理者等講習の完全電子化を目指したい!

課題地域
  • 山口県
担当部署
山口県警察本部 交通企画課

背景・課題

  • 背景・目的
    • 県内において安全運転管理者選任事業所及び受講人数が増加しており、スムーズな受講受付けが困難となっている。
    • 手続き負担軽減によって生まれる余裕を、受講内容の充実等に充て、受講効果を高め、社会全体の交通安全意識向上に寄与することを目指す。
  • 解決すべき課題
    • 受講者の多い会場では、受付終了から入場までに1時間以上を要する場合がある。
    • 予約制度が存在しないため、飛び込み受講者の書類作成や説明に時間を費やす。
    • 講習中の休憩時間は自由に出入り可能であるため、受講状況の確認に時間を要する。

実証方法

現行方式とシステム利用方式の両方で、書類不備の有無による受付時間(測定1, 2)、講習終了時の退出時間(測定3)を計測し、その結果を比較した。協力者(県警職員)10名が各2回(計20名分)受付を行った。参考として、システム利用時の受付能力(書類不備なし、5分間)も測定した。本実験により、システム導入による受付時間短縮効果や課題を検証した。

  • 実証概要
    • 実証協力者:県警職員10名(1人2回ずつ 合計20名分の受付を実施)
    • 測定1:書類不備なしの受付にかかる時間を測定(最もスムーズなケースを想定)
    • 測定2:一部、書類不備ありの受付にかかる時間を測定(実際に発生し得る不備を想定)
    • 測定3:講習終了(退出)時にかかる時間を測定
    • 測定(参考):システムを利用した受付(書類不備なし)を5分間で何人受付できるか測定

検証結果

講習会場での受付時・終了時の時間短縮を目的とした実証実験は、良好な結果を得られた。詳細は以下の通り。

  • 目標数値:
    • 現行とシステムを比較しシステムの方が時間短縮できたか
    • アンケートを実施し、現行方式よりもシステム化後の受付の利用希望が半数以上あるか

今後の展望・課題

  • 参加企業から
    • 二次元コード読取の精度を上げる(二次元コードが斜めだと読み取りにくい)
    • 長時間、受付アプリを起動するとシステムが止まることがあるので起動時の安定化が必要
    • 今回の実証では対象外とした機能を付加する
  • 担当課から
    • 今後の実装に向けて、今回の実証実験の対象外とした機能を追加していく


山口県
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山口県は本州の最西端に位置し、三方が海に開かれ、東西に中国山地が走っていることから、県土の7割が中山間地域であり、少子高齢化や若者流出が大きな課題となっています。 こうした中、本県では、デジタル化は地方においてこそ、より大きな進展を果たさなければならないと考え、デジタル技術を活用して、地域が抱える様々な課題の解決や、新しい価値の創造を行い、これまでよりも豊かで安心・安全に暮らすことができる山口県の未来を目指して、本県ならではのデジタル改革を進めていきます。 https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/

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