背景・課題

健康寿命の延長と医療費適正化を念頭に、病気の早期発見・治療を目的として各種健診を実施しているが、　特定健診受診率が低い。これまでの業務時間帯での電話対応だけでは、住民の方が健診を受診したいと思った時に何時でも予約できる仕組みがなく、受診機会をロスしていると考えられる。

• 健診により、病気の早期発見・治療につなげたいが、働き盛りの若年層(40歳～55歳)の受診率が低く、対策が必要
  • 市民の方が健診を受診したいと思った時にスマホで「簡単に」「いつでも」予約できる環境を提供したい！！
• 職員が容易に予約内容などを管理できる環境が必要
  • 職員のマンパワーは限られるため、新たな予約環境を提供することで職員負荷を回避できる環境を構築したい！！

実証方法

• 健診に特化したWeb予約サービス（アイ・カラダ）を活用し、スマホで「24時間」「簡単に」「いつでも」予約が可能、かつ予約内容など職員側で管理が容易な環境を導入する
  • 健診Web予約サービスの利用準備　予約受付実証開始
  • ながと健幸フェアへの出展　利用方法の説明とアンケート収集
  • 集団健診会場でのアンケート収集

検証結果

• 検証方法
  • 健診日へのWebからの予約申込数を集計
  • 予約登録日にタイムスタンプを活用して評価
  • ながと健幸フェアや健診会場でのアンケート調査
  • 業務に携わる職員様からのヒアリング
• 検証結果
  • 健診Web予約サービスでの健診予約状況　○
  • 時間外予約の受付割合　◎
  • サービスの満足度　○
  • 長門市職員の業務改善状況　○
• 効果
  • 健診Web予約サービス全般に対して、各利用者から高い評価を頂き、若年層の健康増進に寄与できる手段として、一定の成果が出ている。
  • 1年間を通して運用することで更なる効果が期待できる。

今後の展望・課題

• 参加企業から
  • 長門市民の方々の「健康増進」に寄与するための継続的な貢献
    • 健診Web予約の本格運用と発症リスク予測通知による保健指導利用率の向上
  • 1年間でのWeb予約の利用状況と健診受診率向上への貢献度の調査
  • ナッジ理論を応用した発症リスク予測通知に関する有効性と実証
    • 長門市：保健指導UP　
    • 参加企業：拡販の宣伝効果 → Win_Winの関係
• 担当課から
  • 健診Web予約サービス導入予算の確保
    • 令和５年度本格導入に向け、予算確保
  • 健診以外の予約への展開を検討
    • 健康教室や健康講座など
  • 健康寿命の延伸に向けたさらなる取組のための実証事業
    • 発症リスク予測通知を活用した特定保健指導の利用率向上への取組