「えっ!まさか、私が被害にあうなんて…」サイバー犯罪やネット被害の脅威を「自分ごと」として体験できる場をつくりたい!
- 課題地域
- 山口県
- 担当部署
- 山口県警察本部(警務課・少年課・生活環境課・公安課) ・山口県県民生活課
- 採択企業
- 株式会社サイバーセキュリティバンク
背景・課題
サイバー犯罪の被害相談は増加傾向にあり、県警察ではサイバー犯罪対策の講習や広報資料の配布等を繰り返し行い、知識の定着化を図ってきたが、体験型学習コンテンツなどにより、定着率・学習率のUPを図りたい!
今回の実証では、スマートフォンを初めて持ち始める中学生を対象に、今までの対策に加えて、更に効果的な学習となるような体験型コンテンツを開発・検証したい。
実証方法
- 標的型メール訓練「情報漏えい防ぐくん」を中学生向けの題材に変更し、利用した
- 県内中学校3校で、タブレット・PCを利用した体験型のセキュリティに関する授業を実施
- 授業で利用しているタブレットで、フィッシングの体験をできるHPを構築。簡単にフィッシングサイトが作れ、自分の情報が抜き出される体験をしてもらった
- 講義調で授業
- 情報漏えいに関する教育マンガ
- SNSでの犯罪に関する教育マンガ
▼フィッシング体験用サイト画面
検証結果
- 「タブレット・PCを使った体験について、どう感じましたか?」という質問に対して90%が肯定的な回答となり、残りの10%も中立意見で、「中学生の学習にはタブレットを利用した体験型の学習」は一定の好印象を与えることができた
- また、「体験型学習」、「マンガ」を利用することで通常授業よりも印象に残る可能性が示唆された。
今後の展望・課題
- 実証実験を継続し、それぞれの対象や事案に応じた
- 体験型のデジタルコンテンツの作成し、
- 講習や各種イベントの場で活用するなど、
- 行動変容(自主的に防犯対策をとる等)を促す活動を広げていく
山口県
- YAMAGUCHI PREF -
山口県は本州の最西端に位置し、三方が海に開かれ、東西に中国山地が走っていることから、県土の7割が中山間地域であり、少子高齢化や若者流出が大きな課題となっています。 こうした中、本県では、デジタル化は地方においてこそ、より大きな進展を果たさなければならないと考え、デジタル技術を活用して、地域が抱える様々な課題の解決や、新しい価値の創造を行い、これまでよりも豊かで安心・安全に暮らすことができる山口県の未来を目指して、本県ならではのデジタル改革を進めていきます。 https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/