歴史ある町内駅伝大会をDXしよう!運営ノウハウが継承できる持続可能な大会にし、いつまでもたすきをつなげたい!
- 課題地域
- 田布施町
- 担当部署
- 田布施町 企画財政課デジタル推進室・社会教育課
- 採択企業
- シーフル株式会社
背景・課題
田布施町では子どもから大人まで参加する町内駅伝を50年以上にわたって行っており、その記録集計及び彰状印刷等を表計算のマクロ機能を利用して実施しているが、そのマクロ機能の管理ができる人材が乏しく、コース変更やその他の変更に対応に困難が生じている。
今回の実証では、計測用チップを利用した記録集計の電子化、および、各中継所運営スタッフの人員削減の可否について検証したい。
実証方法
- 以下の二つの方法で実証しました。
- 第1中継点:タグをつけたランナーが計測マットを通過すると、記録データが瞬時にクラウドサービス「LTSports」に伝送され、記録処理をリアルタイムに行います。
- 第2中継点以降:スマートフォンで記録の入力ができる手動の記録アプリ「ClockRecorder」を開発し、手動計測でもLTSportsを利用できるようにしました。
- 混み合う1区では自動計測を、その他の区では手動計測アプリを用いるハイブリッド方式で実証を行いました。
検証結果
- 属人化の解消
- レクチャー、リハーサルを重ねることで、まったく利用したことのなかったシステムを概ねスタッフだけで運用できたということから、属人化の解消は期待できる
- 記録の正確性・即時性の向上
- 従来のやり方と実証のやり方との区間記録の誤差は、最大2秒で概ね同じであった。また、自動計測による記録の正確性・即時性は大幅に向上する。
- 人員の削減
- 集計作業人員は、15人→ 2人と大幅に減少させられる。一方で、事前のタグの取付やタグの回収に関しては増加する部分もある。
今後の展望・課題
- 参加企業から
- システム導入の最大の障壁⇒予算
- ハードウェアが高価である
- 導入初期費用
- 補助金の利用?
- シェアリング・エコシステムの構築?(予算を出し合って共同保有など)
- 他の方法を考える(既存のやり方のブラッシュアップなど)
- システム導入の最大の障壁⇒予算
- 担当課から
- 大会運営
- 計測チップの取付け・回収や、事務局との連絡方法等を踏まえた、コース上に配置するスタッフの人数及び、配置場所について再検討する必要がある。
- システム操作の習熟
- 操作マニュアルを作成
- 機材の操作レクチャーを踏まえた、研修会の実施(2~3回/年)
- 精密機器であるが故に、一部機器の操作の難しさ
- 機材の保管方法
- 精密機器であるが故に、保管場所・方法の検討が必要
- 大会運営
田布施町
- TABUSE TOWN -
瀬戸内の温暖な気候に育まれ、やさしい自然につつまれた、歴史と伝統を受け継いだまちです。春には約350本の桜が咲き誇る川沿いの桜並木、その対岸に広がる「ハミングロード」にはだれもが聞き覚えのある童謡・唱歌の歌碑が立ち並び、心休まる空間となっています。また、田布施地域交流館では、町内産の新鮮な農林水産物や魚介類、特産品を良心的な価格で販売しており、毎日多くの方が訪れ、賑わっています。 https://www.town.tabuse.lg.jp/